船内での帰港式

 2010年青少年の船も、8月5日から9日まで4泊5日の研修プログラムを行ったスタッフを含め、総勢550人が無事、田子の浦港へ戻ってきました。私も出港式には出られなかったのですが、何とか出迎えには参加する事ができました。

しかしながら、出迎えの帰港式に関してはあいにくの雨の為に、通常、研修生が下船し、保護者や関係者に見守られる中で、埠頭で開催される予定が、急遽、船内に置いて研修生と一部関係者だけでの帰港式となってしまいました。聞くところによると、船内での帰港式は今までの青少年の船の27回の歴史の中でも初めての事だそうです。

私は議員と言う立場もあり、船内での帰港式に立ち会え、保護者の皆様より早く、元気な姿の研修生を見る事が出来ると共に、豪華客船であるふじ丸に入船出来る機会を頂けました。
5日間の研修に疲れているのにも拘らず研修生は最後の帰港式においても、実行委員長の号令に一糸乱れぬ行動をとり、式典に参加している関係者に5日間の規律ある生活をしてきた一端を感じさせました。今年度は、今までと違い、小学生163名が参加しており、より、異年齢間の交流が図られた事は、年齢の幅が広がる事によっての研修内容やグループでのコミュニケーションを取って行く難しさはあったと思いますが、研修生の姿を見ると苦労を重ねながらも大きな成果があった事は伺えました。
(お礼を述べる研修生代表)

また、学長からは、
「人は思い出を創る為に生きている」
と言う、これからの人生においての思い出と言う財産を築いていく大切さを講評で述べていましたが、青少年の船は、参加した研修生にとって、これからの人生に大きく左右する掛替えのない一生の思い出となるのかもしれません。
(出迎える保護者)(タラップから下船する研修生)(27船ふじ丸をバッグに)

富士市に住んでいる子ども達は、事業費6000万以上使われて行われる豪華客船での研修が出来る事は、他の自治体に置いてどこでもやっている事業と言う訳では無く、ある意味非常に幸せな事であると思います。しかしながら、参加募集をしても定員に満たない事や同じ子が何度も乗ると言う現実は、今後もこの事業が続いていく上では、より多くの子ども達に経験をさせる努力は行政としてもしていかなければいけない事であると帰港式に参加して改めて思いました。