がん拠点病院の整備を。

 現在、がんで命を落とす人が34万人を超え、死亡者数の3割以上占め、2人に1人ががんに成る時代でもあります。実際に、家族や親戚、知人を含め、がんに無縁でいられる人の方がむしろ少ないと言える状況であると思っています。

「がんも自殺と共に救える命がいっぱいあるのに、次々と失われているのは政治や行政、社会の対応が遅れているからです」と故・山本孝史参議院議員が自らのがんを告白する事で成立したがん対策基本法が成立してから3年が経ちました。
目指した「がん医療の均てん化」はどの様になっているのでしょうか、果たして、自分の住んでいる所では、十分な納得のいく、治療がなされるのかについて6月議会で質問を致します。

私は、今年の3月27日に県立がんセンターで開催された、「静岡がん会議2009」において、富士宮市立病院木村院長(現在は定年の為、院長ではありません)の講演でも、富士の医療圏に置いて、2次医療圏内に1か所もがん拠点病院が存在しない状況は、富士医療圏の崩壊に通じる事を聞きました。
県内の医療圏に置いて、11のがん拠点病院が存在しますが、富士、富士宮の人口40万人近く住む富士医療圏に置いて整備されていない状況は、富士医療圏の脆弱さを示す事でもあり、医師不足と言う事だけでは済まされない事でもあります。
医療の地域格差の解消を求められているものの、県内に置いても、格差が生じている実態は住んでいる市によってがんの死亡率にも関わってきており、富士市立中央病院はもとより、富士医療圏でしっかり取り組まなければいけない事であると思っています。

父が沼津市立病院に入院(がんではありません、単なる腰の痛みを取る手術で)していたのですが、沼津市立病院は、がん拠点病院でもあります。掲示板には、がんの院内登録、セカンドオピニオン外来、緩和ケア、地域医療連携システム等の説明が張られています。私の住んでいる所からは、沼津市立病院の方が近いのですが、結局は医療圏の違う病院です。
やはり、議員としてもそうですが、自分が住んでいる富士医療圏にある、富士市立中央病院が、がんによる死亡者の減少に繋がる整備として、推進計画の24年までにがん拠点病院となる事が、市民にとって重要な事であると感じています。
6月議会頑張ります。!