「何が幸せなのか?」とふと、考えてしまいました。

 

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日本にいる外国人の考え方を知る上でも興味があった第14回日本語スピーチコンテストが開催されました。聞きに行きたかったのですが、コンテストにはどうしても用事があり聞きに行く事はできませんでしたが、その内容は新聞で確認することはできました。今回は6か国10人が発表して、最優秀賞には、インドネシアのアニサ・ヌル・ハナサーさんが最優秀賞・ネーパールのティン・アニルさんが優秀賞に選ばれたのですが、コンテストとは別の機会で実際に2人のスピーチを聞くことができました。
あらためてスピーチでは、アニサさんが「私たちの日本語を聞いてほしい」とティンさんが「お年寄りも頑張らなければならない日本人」でしたが、どちらも日本に来てからの日常生活で感じた事を外国人の視線から日本語で伝えてくれました。日本語スピーチコンテストの1人4分間のスピーチでしたが、内容もさることながら流暢な日本語での堂々とするスピーチは素晴らしいと感じます。私も議員でありますから、人前でしゃべる機会がありますが、話をする難しさはいつも感じます。日本語で喋るのにも苦労するのに外国語でスピーチをしろといったら恐らくできません。その意味でも外国人の方からの日本語スピーチは立派だとあらためて感じます。ただ、スピーチを聞いた後に質疑がありましたが、その際にネバールのティンさんに「外国人から見てのお年寄りは何歳か?」「日本人とネパール人のお年寄りとどちらが幸せに見えるか?」に対しての答えとして、「お年寄りは50歳から、また、ネパールのお年寄りは働かないで、旅行に行ったり、遊んでいるのでネパール人のお年寄りの方が幸せに見える」と言われたことに、既に50歳を過ぎ、未だ、働き続ける私にはショックな事でありました。年齢による価値観の違いはもちろんありますが、外国人から見ると、幾つになっても頑張り続ける当たり前と思っていた私たちの生き方は、幸せに見えないのかも、と感じながら、「何が幸せなのか」とふと考えてしまいました。

富士市は日本人や外国人という国籍の分け隔てなく共に支え合い、だれもが安心して暮らせる地域づくりは必要と考え、外国人市民も同じ富士市民とし共存していくことができる多文化共生社会の実現を目指しています。その意味では、多くの外国人の考え方を日本語で知る事ができるスピーチコンテストは今後も継続していって欲しい事業であると感じています。