余りにもブレまくる発言

 昨年の9月に政権交代をし、多くの期待を担った上で首相の座に就いた鳩山首相。
私も少しでも政治が経済が生活が良くなる事を願っていました。その中での政治と金についてもそうですが、首相になってからの余りにブレまくっている発言には期待外れの感はあります。でも、歴史的な政権交代後の舵取りは確かに大変であると思っていました。

しかしながら、今回のゴールデンウイーク中の沖縄訪問においての、鳩山首相の発言にはあまりに酷いとしか言いようがないと思います。本当に自分の言っている言葉に首相としての責任を取って欲しいと強く思います。
普天間移設問題に関して5月決着を明言している中では、それなりの考えを持っていると思っていました。県外移設の公約を守ってもらいたいと言う県民の声に、この場に及び、今更、昨年の衆院選で「最低でも県外」と約束したことについて「党の考え方ではなく、私自身の代表としての発言だ」と述べ、党の公約ではないとの認識を示した事については、呆れて物が言えません。確かに民主党のマニュフェストには基地の県外移設と言うのは載ってはいないのかもしれませんが、選挙においても代表と言う立場であれだけ公の場で県外移設を述べてきた事に対して党の考えでは無いと言う事は許されない事であります。選挙に勝つためだけのその場その場を取り繕うような発言だったら、本当に首相として相応しくないと強く感じてしまいます。
同じように支持率が高くスタートし、支持率が更に高くなった小泉首相は、良い悪いは別として、変人と言われながらも、話は分かり易く、そして、自分の言った事を曲げない、また、人の言う事は聞かないと言う点において、明らかに皆にいい顔をしたい八方美人的な宇宙人の鳩山首相とは違いました。
政権発足時に7割近くあった内閣支持率が20%台に急落したのは、それこそ自業自得であり、政治への不信を募らせている状況は正に首相自らが招いた事でもあり、政権交代した中での首相の責任は重いと思います。
毎日テレビや新聞を見ている限りでは、せっかく政権交代したのにも拘らず、今の首相を見ていると一体政治はどこに向かっているのか不安に思います。