上海万博開催で思い出す事。

5月1日は上海万博の開幕です。
今年の10月31日までの半年間で1億人の来場者を見込む今回の万博は、世界経済の足元がふらつく中、地下鉄や空港などインフラ建設や都市整備などを含めると4千億元(約5兆5千億円)もの資金が投入されており、世界に先駆けて立ち上がる中国の勢いを象徴しています。

また、過去に参加した事が無い北朝鮮も出展した事で注目を浴びています。
(2008年10月24日の万博会場風景)

しかしながら、オリンピックと同様に世界の大きな祭典ではあるものの、私は開催前の1年8か月前に上海に行きましたが、メイン会場付近の建物はほとんど建てられて無く、果たして開催できるのかと思っていました。国の威信をかけて、ものすごい突貫工事で何とか間に合わせたようですが建物自体は恒久的な物で無い為に半年持てばいい的な感じでの建設は安全面でも不安はあります。
その他にも、PRソング・マスコット・パピリオンの盗作問題、ホテル不足やリニアモーターカーの未接続のインフラ問題、偽造、偽物販売問題、果ては唾を吐かない・パジャマを着て外出しない・ニラニンニクを食べない等のマナー問題と多くの問題がメディアで流れる中でのスタートでもありました。
私は万博と言うと、子供の時に開催された大阪万博の記憶が蘇ります。ものすごい列をつくりながら何時間も待ってアメリカ館やソ連館に入った事や日本のパピリオンで確か日立館であったと思いますが、今ではゲームセンターへ行けば当たり前の先進的な飛行シミュレーションに驚き、これからの時代の変換を子供心に感じました。現在の物が溢れ、情報が氾濫している時代と違い、皆が万博へ行く訳でもなく、情報も少なく、決して裕福では無かったと思いますが、なんかワクワクする明日への希望や日本の未来を感じる事ができるイベントであったような気がします。

中国は格差や多くの問題がある国でもありますが、上海の都市自体は、高層ビルが立ち並び、日本以上の先進的な風景があります。この万博が開催された事により、ハード面もそうですが、ソフト面も飛躍的な進化を遂げる国に変わって行くと思われます。
今の所は予定がありませんが、チャンスがあったら、上海万博へ行ってみたいです。