就学支援金制度と幼稚園問題

私には高校生の娘がいます。4月より公立高等学校の授業料無償化・高等学校等就学支援金制度がスタートしており、先日、学校より授業料の支払いについての説明がありました。

公立高校は無償化であるものの、私の娘は私立の高校へ通っている為に、無償では無く、授業料の一部を支援して頂ける、就学支援金が学校に支給されます。ですから、支払う金額が前年より違う事が説明書に書いてありました。

また、文科省から、高等学校等就学支援金制度の趣旨説明が書かれた「社会全体であなたの学びを支えます」と言うチラシも配布されました。
書いてある趣旨としては、
「現在、高等学校の進学率は98%に達し、国民的な教育機関と言う位置づけの元、家庭の状況に関わらず、社会全体で支え、すべての意思ある高校生が安心して勉学に打ち込める社会をつくる為、国の費用により国立、私立高校等の授業料に充てる高等学校等就学支援金を創設し、家庭の教育費負担を軽減します。
高等学校等就学支援金の支給額は、月額9,900円(年額118,800円)です。また、保護者の所得によって、更に加算される場合があります。」

私の娘の学校の授業料は月額25,000円でしたので9,900円支援され、15,100円になりました。なんにせよ、景気の状況が良くない中での支援は助かります。
小中学校は義務教育で卒業後の高校は自らが選んで入学しており、私立と公立で授業料が違う事は分かります。しかし、子育てをしている中での教育機関として、高校と同じような位置づけに幼稚園がありますが、幼稚園での授業料についてはちょっと事情が違う様に思っています。幼稚園にも公立と私立があり、当然、幼稚園も公立の方の授業料が安い訳です。富士市においても授業料が2倍以上の格差はありますが、安い授業料の公立幼稚園に通いたくても、地域においてなければ私立幼稚園に通わなければ成りません。保護者からすれば、授業料は高くても地域に近い幼稚園に通いたい事は言うまでもありません。そのような公立と私立幼稚園が混在する中での問題や保育所との課題等多くあります。
格差の是正はもとより、今後、少子化が進む中では、学校間の統合も考えなければいけない事でもあると思っていますが、幼稚園経営が厳しくなっていく中での、高校と同様に私立幼稚園の存在意義を踏まえた上で、更に社会全体で支える事も考えなければいけない事でもあると思っています。