「岳南電車への理解促進と支援のあり方について」の通告文

12月4日より議会が再開されました。既に一般質問も始まり4人が終わっています。
私の登壇日は12月8日午前10時。
質問項目は
1、「岳南電車への理解促進と支援のあり方について」
2、「富士市立中央病院の建てかえ等の検討について」
ですので、通告文が長いので2回に分けて掲載します。
ちょっと長いですが、まずは1項目目の「岳南電車への理解促進と支援のあり方について」をお読みください。

 

1、岳南電車への理解促進と支援のあり方について
地方都市圏域では自動車依存型社会への転換が済んでおり、各地で鉄軌道の存廃問題が持ち上がっている。その背景には少子化、財政状況の悪化、道路整備の進展、都市の郊外拡散等がある。富士市にある岳南電車は多くの市民が利用している公共交通機関であるが、貨物輸送が終了と共に、経営難が表面化して以降、富士市も同様な支援を含めた存廃問題が生じている。富士市では岳南電車に平成24年度から6500万円の補助金を出しながら3年間をかけて存続に係る公的支援の枠組みについて具体的な検討がなされた。25年4月には岳南電車としての分社化もあったが、結果的には、富士市における社会基盤として事業者の自助努力と行政の適切な関与によって市民、事業者、行政が一体となって支えていく事を基本に、27年度以降も6200万円を上限とした公的支援を3年間行う事が議会承認を経て決定した。 現在、岳南電車が策定した第2次行動計画に基づいた様々な取り組みが始まっているが、日常の公共交通機関としての市民の足としての利用促進の継続はもちろんだが、富士山が世界文化遺産に認定されてからの観光を振興しての交流人口を増やす事が求められる中での利用促進をしながら、事業者としての経営努力はもちろん、市民・各種団体・行政、連携しての活動や利用促進協議会でも取り組みが進められている。 岳南電車の存在意義は、社会的利益・便益を考える上では、沿線住民や通勤通学等で公共交通としての地域利益と言う観点だけでなく、富士市が進める観光施策、シティプロモーション、スマートシティ構築の可能性への取り組みも含め、市のイメージアップやイベント開催での経済効果、社会インフラとしての必要性等を踏まえての市全体の利益と言う視点や、岳南電車の日本夜景遺産登録を含め、市の活性化につながる大切な資源として社会的利益を正当に評価すべきである。 新たに、岳南電車は日本夜景遺産にも登録されたが、富士市の観光資源としてや沿線地域の資源を掘り起こす輸送施設としても、今ある資源に磨きを掛ける事が必要であると共に更なる岳南電車の魅力を高めながらの情報発信は重要である。また、岳南電車での公的支援の決定をした経緯を踏まえるならば、行政の適切な関与としても岳南電車の現状を議会や市民に対しての理解促進については積極的に行わなければいけない。 事業者は重要な公共交通機関としての利用促進と理解促進は引き続き求められるが、鉄道安定運行に向けた課題の中では施設整備に関して、3年以上の支援が無いと取り組みにくい状況は伺える。富士市都市計画マスタープランの公共交通体系の整備方針でも重要な鉄道路線としている以上、引き続きの支援のあり方については検討されなければいけなく以下の質問をする。

  1. 様々な分析をして来たと思うが27年度からの支援の期間を3年間としたのはどのような理由か、その後の支援の判断はどの時点でなされるのか、
  2. 26年度の取り組みをどのように評価しているのか、27年からの岳南電車3か年の行動計画が始まっているが市としてはどのように捉えているのか、
  3. 岳南電車が存在することによる社会インフラとしての価値や観光資源として観光利用やイベント等での地域経済にもたらせる効果をどのように評価しているのか、
  4.  岳南電車の現状についての情報発信や理解促進をどのようにしているのか
  5. 安定的な継続運行を含め、車両を含め設備投資を取り組んでもらうには、支援のあり方についてはもっと踏み込んだ検討も今後は必要と考えるがいかが
  6. 岳南都市圏総合計画の策定を進めているが、現時点での市長が描く岳南電車の将来像はどのようなものか

岳南電車沿線議員としての想いも含めての質問であります。