高速道資材、手抜き試験

 年度末の最終日という事で、用があり、県庁と市役所へ行きましたが、組織変更と移動により、バタバタと忙しそうに職員が動きまわっていました。
 新聞に朝、目を通すと「橋梁に無試験資材」県内、第2東名7か所という見出しで、大きく取り上げられている記事がありました。高速道路の橋梁工事でコンクリートの強度を確保する為に資材「ポリエチレン製シース(保護管)」の品質試験報告書をでっち上げていたとの事です。

「なんだ、また、偽装問題か、」

と思いながら記事を読んでいくと、県内該当箇所に、私の地域である、*市8024神谷天ケ沢6号線(使用距離127メートル)*市8023増川西村11号線(119メートル)の2か所が挙げられていました。
地域を通る橋梁が安全性が保たれているか、地元の議員としては気になる話ですが、記事の中での、社長の話に、

「試験には約2か月で数百万円の費用がかかることもあり、どうでもいいやとうその品質試験報告書を作り上げた」

とありましたが、どうでもいいやという気持ちは許されない言葉だと思いました。たとえ、安全であるとはいえ、そのような社長の会社の製品は信用できるものと思えません。
 第3者機関での試験の実施や高速道路会社への立会を進める方向性を示されてはいるものの納得はいきません。

 行政も年度末で忙しくしているとは思いましたが、地域の問題である以上、どのような状況か確認だけはしなくてはと、第2東名対策室に問い合わせに伺いました。
 担当から、中日本に確認をした上で、2か所の内1か所は工事で使用しておらず、もう1か所に関しては、安全性の確認報告をもらえるよう、連絡指示をしてあると解答がありました。
 しかしながら、偽装とか捏造とかという事が、どうして次から次へ出てくるのでしょうか、このように明るみに出てくるのは氷山の一角で、まだまだ沢山このような事があるのでしょうか、真面目に正直に仕事をしている人まで疑われてしまうような行為はあってはならない事なのに・・・・・