あいち臨空新エネルギー実証研究エリアでスターリングエンジン発電を知りました。

今回の視察の一つに、あいち臨空新エネルギー実証研究エリアがありましたが、現在、地球温暖化やエネルギー枯渇問題などの課題解決に向けて、世界的に新エネルギー技術開発が進められています。

愛知県では、特に新エネルギー関連産業の振興に重点を置いて、実証研究推進事業を展開しています「あいち臨空新エネルギー実証研究エリア」は、最先端の技術を活かした実証研究を実施するとともに、県民の方々の新エネルギーに対する理解向上を図るための施設です。国から認定を受けた「あいち臨空新エネルギーパーク」の中核施設となっていました。
あいち臨空新エネルギー実証研究エリアでは、「新エネ体験館」と「実証研究施設」とで構成され、新エネルギーをわかりやすく学べる施設として、小学校を中心とした学校の社会見学、大学・企業等の研修会・セミナー等、幅広く利用されているようです。

開設3年目で現在、年間約1万人の方が訪れています。ちなみに、私たち以外に、中学生とJAの方たちが見学に来ていました。また、この施設維持費は、年間5千万円です。
この施設には、7つの実証研究施設と、2つの共用設備があり、実証研究エリア内の新エネ体験館や常滑浄化センターに電力を供給しています。また、燃料電池で発生した熱は、給湯用に活用しています。

7つの研究施設で、特に気になった研究としては中部電力が取り組んでいるバイオマス利用スターリングエンジン発電の実証研究がありました。スターリングエンジンは、シリンダの中に気体を閉じこめて、シリンダを外から暖めたり冷やしたりすることで、気体を膨張収縮させ、ピストンを動かし発電します。自動車などのガソリンエンジン(内燃機関)等とは違い、外からの熱で動くため(外燃機関)、いろいろな熱源が利用できる「夢のエンジン」と呼ばれています。木くずや植物は「バイオマス」と呼ばれ、光合成により大気中の二酸化炭素と水を吸収するため、燃焼しても大気中のCO2は増えません。そのため、地球温暖化対策に有望な新エネルギーとして注目されています。
(スターリングエンジンの仕組みの説明)

この発電システムは、木くずや木質ペレットなどのバイオマス燃料を燃やした高温の燃焼ガスを燃料装置内で高温で燃やし、そこで得た高温の燃焼ガスをスターリングエンジンを稼働する熱源として利用し発電が出来ますので、バイオマス利用以外にもごみ焼却でも応用が出来るために、富士市の新環境クリーンセンターを利用が可能ではないかと感じると共に、検討の余地はあると思いました。
    (実物のスターリングエンジン発電)

今回、日本のエネルギーと地球温暖化、この2つの問題解決の切り札として取り組んでいる「新エネルギー」について、色々と勉強になりました、(詳しい報告書は出しますので、そちらで確認ください)
その後、碧南火力発電所に行きましたが、これについては、別に掲載します。