日本一の堤防

今回の震災で津波の恐ろしさ改めて感じました。
地震で津波被害にあった岩手県宮古市の堤防が日本一と報道されていましたが、富士市の堤防の方が高く、日本一の堤防は富士市だと思います。30年以上前から、東海地震が来ると言われていますが、いつ来てもおかしくない状況であると思っていますので震災後、気になり、富士市の堤防を見に行ってきました。

富士市の海岸線の長さは、富士川河口から沼津市までの約10kmです。
富士市の沿岸部では、1966年の台風26号においても、多くの尊い人命が失われるなど津波・高潮の被害を受けた危険地域でもありました。台風26号以来、堤防を改良・新設し、1970年度より5ヶ年計画をもって新浜・三四軒屋の767mに対し根固工事・水路工事等を行なっており、それまで13mの高さであった防潮堤も、富士市域の海岸のほとんどが17mとなり、日本一の防潮堤となりました。それ以後、波による被害はなくなっています。
17メートルの堤防の高さはビルの5階建てに相当します。
(堤防の上に上ると、ほとんどの建物が堤防より下にあり、高い事がよく分ります)

これを超えるような災害は無いと言われていますが、絶対と言う事が無いので沿岸部に住む方々は気を付けて頂きたいと思います。
何かあった場合は想定外という事で片づけられてしまう事が、今回の震災で良く分かりましたので・・・
自分の身は自分で守るしかありません。

みりん風調味料と地域貢献企業

私の住む須津地域の企業にラジオでよく聞く、「ぐつぐつぐつぐつ福泉」でお馴染みの 福泉産業さんがあります。福泉さんは元禄9年に稲垣酒造として創業し、長い歴史経て、昭和40年福泉産業株式会社として、調味料の製造をしていますが、昭和22年に、みりん風調味料を日本で初めて開発発売した、老舗の企業です。


料理にみりんって欠かせないものだと思っていましたが前から気になっていたことが一つあります。
それは、みりん風調味料として売られている商品をよくスーパーやコンビニで目にしているのですが、「みりん風っていったいどういうことなんだ」と思っていました。本来本みりんは40〜50%の糖分とアルコールが15%ほど含まれている立派なお酒であると言っていいものでありまた、お酒と言う分類でもあるので値段も高いそうです。一方みりん風は、アルコール度数1%未満の商品であり、酒税が課税されないために非常に安価な値段で手に入る商品でもあるそうです。とすれば、悪く言えばお酒で造られているが本みりんでお酒を使わないでできている模造品がみりん風と言えるかもしれません。現在では安価なみりん風が一般的な感じでもあります。
本格的な日本料理屋さんでは本みりんでしょうが、一般的な家庭ではみりん風での料理が多いのかもしれません。
まあそんな調味料談議は良いとして、私の書きたい事は、福泉産業さんでは昨年より、中学生の職場体験として5人の須津中学2年の生徒を受け入れも行っており、中学生目線で地元産の橙を使ったすっぱみの少ないオリジナル商品のポン酢の開発販売をしました。

これは、受け入れ企業として職場体験をさせる中で、工場内での補助作業をさせる体験だけではなく、生徒に少しでも職業への夢や想像を広げるための工夫として開発から販売までのを実体験させる計画をたており、富士市型キャリア教育の実践例として、商工会議所青年部の例会で事例発表として取り上げたいために、その出来上がった商品がどのようなものか実際に手に入れたくて、の取材を兼ねて福泉に行ってきました。
(対応してくれた研究室の瀬尾課長)

また、福泉産業さんは、毎年地元の須津小学校の3年生を受け入れ工場見学を実施しています。
(工場見学をした子供達からの感謝のメッセージが展示されてます)

企業としての経営努力は勿論ですが、地域貢献にも力を入れる地域密着型の企業でもありました。
キャリア教育については、2月22日の商工会議所青年部の例会において、その中でも福泉さんの取り組みは発表するつもりでいます。

汚泥堆肥化事業と有明海

土曜の夜に視察から帰ってきました。
今回の視察項目の1つでもある佐賀市下水道汚泥堆肥化事業は、佐賀市下水道浄化センターで発生する汚泥について循環型社会の構築による環境負荷の低減を図り処理費用の削減を目的として堆肥化による肥料・緑農地利用が有効と判断し、実施されている事業でした。

この事業は、国土交通省補助事業として、公設民営化方式・DBO(デザインビルドオペレート)により「下水汚泥堆肥化事業」として開始されており、DBOによる下水汚泥堆肥化事業は全国初として話題にもなりました。富士市においても下水汚泥の処理にはお金が掛かっており、今後の汚泥処理の仕方の参考になると思っています。

視察報告は、私が担当となっているので、しっかりとした視察報告は(気になる臭気や騒音、住民理解については)後日とさせていただきますが、今回の視察場所である、下水処理施設は佐賀市市街より30分程の有明海に面した干潟を埋め立てられた場所にあり、施設見学を終えた後、日本最大の干潟である有明海を見てきました。
今まで見て来た海岸と違い、泥沼のような海岸が一帯に広がっており、ビックリです。

泥遊びはできても、とても海水浴はできない場所でもあります。泥沼をよく見ると、ピョコピョコと沢山のムツゴロウが泳いでいると言うか、土の上を跳ねまわっている姿が見る事が出来ました。

有明海では、ムツゴロウやワラスボをはじめ、多くの魚貝類等の珍しい海産物も沢山獲れる漁場で有り、沖の方では、有明海独特の漁法である潟スキーとして有名なすいたを使っての漁が行われていました。

広大に広がる有明海の干潟を見ながら、豊富な漁業資源としての環境保護の為にも、有明海の水質汚濁を防ぐ為には関連する自治体では、しっかりとした、きれいな水と無害な汚泥に分ける下水処理施設は必要な事である事は伺えました。

(前日宿泊したホテルの前の居酒屋さんでムツゴロウを焼いて食べましたが、グロテスクな割にはおいしく頂けました。)

最後の視察かな・・??!

11日より3日間視察に出掛けています。多分、恐らく、議員任期4年間での、議員として最後の視察となると思われます。

来年の4月24日には選挙が行われますが、残す所、後5カ月となり、11月議会、2月議会と議会活動の合間を縫って、選挙対策をしていかなければならない中では、今後は、会派としてまとまった視察をする計画が立てられない状況になってきました。

今回の視察予定としては、
兵庫県川西市
「決算審査及び決算中心主義の実際について」
兵庫県加西市
「役所業務のアウトソーシングについて」
佐賀県佐賀市
「生ごみ処理施設見学」
以上の3項目です。
会派においての内部研修は引き続き行われますが、最後の視察でもありますし、貴重な時間とお金を使っていく以上、今まで以上に気合いを入れて勉強せねばと思います。また、それが活かせるよう議員に成るべく活動も帰ってきたらしていかなければと思っています。
とにかく頑張らねば・・・

姫路城は改修工事中!

視察先の姫路市に1泊した時に、朝早く起き、ホテルで自転車を借りて、ユネスコの世界遺産でもあり、国の特別史跡でもある別名白鷺城の姫路城を見に行ってきました。

しかしながら残念な事に耐震工事を含む大規模な補修工事に入っており22年の4月12日よりは天守閣の工事で内部に入られないようになっていました。
視察の際に当局説明では、姫路城は、国が所有し、市で管理がされており、今回の補修工事に関しては28億円掛かっていますが、国が65%、市が35%の負担割合となっています。また、姫路市にとって大事な観光収入として大きな財源となっていますが、90万人の来客でトントンの収支計画でありますが、今回の工事によりすでに40%のダウンしており、大きな収入減になっています。ちなみに、工事着工前には、工事に入り見学ができなくなるかもしれないと言う駆け込みで160万人の観光客が押し寄せてきたそうです。観光収入減は、姫路市でも問題となっており、議会でも工事中の観光誘致をどのようにしていくのかは質問にも出されている事でもあるそうです。市としては、改修工事の状況を常時公開する「天空の白鷺」という見学施設を来春にはオープンする予定になっており、天守閣や工事中の漆喰塗の匠の技を間近で見られるようにする事にしています。また、来年、大河ドラマ「江」に合わせた「千姫と西の丸」や誘致活動を続けている「官兵衛」など誘客に繋がる情報をメディアや世界の旅行エージェントに向けて積極的に情報発信をしていくそうです。集客対策は観光都市として、あの手この手の必死のようです。

工事終了は26年ですが、本年の12月には、すべての外観もシートで覆われ、一時的に姫路城は見られなくなってしまうそうです。
工事をしている姫路城も今しか見られない事でもあるので、一度は見てみる価値はあるかも・・・・・です。

今までにない視察での経験。

視察から無事戻ってきました。
今回の視察では、京都府京丹後市、大阪府八尾市、兵庫県姫路市と移動も多かった視察でもありました。視察に行くといつも思うのですが、行ってみなければ実情は分からないものばかりでした。しかも、今回は、今までに無いような経験もあった視察でもありました。

と言うのも、初日に宿泊した場所では、部屋にベッドが3つあるのですが、トイレもお風呂も無いホテルでした。その上、オートロックの為に、トイレへ行った時に鍵を持たずに誤って出てしまうと部屋に入れなくなってしまい、非常に不便でした。お風呂は、隣のホテルへ入浴券を持参して入れて貰いました。(最初に入浴券を2枚配られました。それにもびっくりです)朝食も隣のホテルで摂りました。
部屋にお風呂が無いのはまだ我慢できますが、トイレがないのは、夜中に起きた時、本当に困ってしまいました。(寝ぼけながら、共同のトイレへ2度ほど行ったのですが、その度に鍵がどこにあるのか探しながら部屋をでました)私も様々なホテルに宿泊した経験の中でも、トイレが無い部屋への宿泊は、今までに無い経験でもありました。その為、委員会のメンバーも、口を開けば宿泊への不満で視察が終わるまで持ちきりでした。しかしながら、何事も経験でありますので、話のタネとしてはいい思い出にもなりました。
ホテルの事より視察してきた内容を掲載しなければと思いますが、あまりに宿泊の印象が強烈であったので、・・・・
視察報告は、随時掲載していきます。
また、視察から戻り、新富士駅に着くと、高校の富友会において夏に行われた総会の反省会と懇親会をグランドホテルで開催していましたので、そのまま駆けつけました。
(同僚の岡村市議も高校の後輩になります)

視察から帰って来たばかりなので、懇親会ではお酒は飲まずに帰ろうと思い、我慢していたのですが、つい先輩の市役所の某部長に1杯進められ、気が付いたら、ワインまで手を出してしまい、2杯、3杯と視察の疲れもあり、酔いが早く回ります。
家に着いた時には、酔いと疲れからそのまま、ベッドへ直行でした。
ですので取りあえず、視察から無事帰ってきた事だけを、報告いたします。
3日間富士市を留守にしましたが、本当に疲れました。
でも、元気です。

環境経済委員会で行政視察中!

9月議会が10月8日で終了し、11月議会開催までの間に各常任委員会の視察が行われ始めていますが、私が本年度、所属する環境経済委員会でも、20日より22日まで3日間の行政視察に出かけます。

視察事項は、
20日京都府京丹後市
エコエネルギーセンターについて
(石油など化石燃料に頼らない再生可能なエネルギーの組み合わせで電力の供給を行う世界的な実証実験が行われています)
21日大阪府八尾市
産官学交流事業について
(産業振興条例が制定されており、中小企業サポートセンターが設置され、様々な課題解決の為の産学の連携が進められています)
22日兵庫県姫路市
エコパークあぼしについて
(ゴミ焼却場及びそれに付帯する複合施設整備を視察します)
新環境クリーンセンター建設が、進みにくい状況でもありますが、ゴミ焼却施設や周辺整備がされている所はしっかり確認してくるつもりです。
視察中ですので、富士市にはいませんが、3日間有意義な視察にしたいと思っています。
それでは、いってきます。

キャリア教育の視察中!

富士市でもキャリア教育に取り組んでいます。また、来年、新たにスタートする富士市立高校でもキャリア教育に力を入れて行くという事なので、9月3日はキャリア教育の全国的なモデルとなっている、瀬戸市に視察に行ってます。

今後、富士市でも、キャリア教育を推進していく上で、必要とされる民間を交えた協議会の設立についても先進的にとりくんでいる、瀬戸キャリア教育推進協議会で事業説明も受けてきます。
視察項目としては
*瀬戸市におけるキャリア教育実践プログラム
*効果的な情報発信と啓蒙活動
*事業運営にかかる収支予算
*現状における運営面の課題
*キャリア教育事業に取り組む企業の会社見学
です
視察報告はしっかり致しますのでお楽しみに。

真夏の浮島が原自然公園。

 真夏の浮島ヶ原自然公園は、どの様になっているのかちょっと気になってはいたのですが、先週、既に帰国してしまいましたが、ラトビアのカトリーナが滞在中、色々な経験をしてもらおうと、浮島ヶ原自然公園まで、サイクリングを兼ねて自転車で視察してきました。

残念ながら、自然観察会の方は平日ですのいませんでした。夏に入り葦の発育は物凄く、公園全体に蔓延っていますが、木道周辺は管理してくれているようで、様々な植物や生き物が見る事はできす。昼間の浮島ヶ原自然公園は、大変暑く、日陰も無い中では、じっくりと自然観察をするのはちょっと大変でした。
水の循環がしっかりとされているようで、木道から見る水面からは、アメリカザリガニ、カエル、メダカ(多分外来種のかだやし)ジャンボタニシ等々様々な生き物が観察できました。

スカウト活動をしている、カトリーナは大変この公園を気に行ったようで、特に生き物を見つけては喜んでいました。ただ、気になったのは、やはり、外来種の進出であり、アメリカザリガニも多くいる事です。
公園内では、珍しいトンボも見る事はできますが、アメリカザリガニが増える事は、トンボになるやごを食べてしまい、トンボの生態系を変えてしまうと恐れがあると思います。実際、磐田市にある桶が沼では、トンボの生態系を守る為に、ザリガニの駆除を行っており、市民が、つりざおを持ちザリガニを釣りあげています。ちょうど、公園の入り口でザリガニを釣っている方もいましたので、紐に餌をつけて垂らすと簡単にザリガニが釣る事ができました。

セイタカアワダチ草や葦の処分も進められていますが、今後トンボも多く飛び交う事が出来るように生態系の保全をしていく上でも、公園内に生息する生き物に対してもでも何らかの処置は考えなければならない事であると感じました。

また、カトリーナは自転車で田んぼの中を走ってきたのですが、「こんなに素敵な場所があるのに、周りはどうして汚いの?管理はされないの?」と質問をしてきました。外国人にとっては、公園の周りの開発されている環境(田んぼのスクラップ置き場)を見てちょっと奇異に映ったようです。

木質バイオマスとしてのペレットは

猛暑の中、更に暑い話ですが、私の近くの水道業者のアイワさんでは、現在、地球環境にやさしいペレットストーブの販売を手掛けています。ペレットストーブやペレットボイラーを含めた取組みとしてのバイオマスは、富士市ではどの様になって行くのかはこれからの進み方次第であると思っていますが・・

そのような中で、新エネルギーとして木質バイオマスに取り組んでいる北緯40度に位置する岩手県葛巻町に行ってきました。新エネルギーマップの一つに、今回木質バイオマスの利用としてのペレット(木質)を製造する葛巻林業(株)があります。

全国的にみて、今まで、ぺレット製造は間伐材や樹根の消費拡大のために何度か普及が試みられていますが中々進みにくい状況であります。しかしながら、近年の地球温暖化問題、原油価格高騰、廃棄物処理経費の増大と徐々に追い風が吹き始め、普及の取組みは進められています。特に寒冷地での普及は進んでいます。
葛巻は、冬にはマイナス20度を超える寒冷地で、ペレット先進地でもありますので、公共施設にペレットストーブが使用され、ペレットストーブ購入に際しても、市でも助成金が交付され一般家庭でも導入が進められています。
(いわて型ペレットストーブ)

ペレット製造工場として視察をした葛巻林業は、製紙用チップ工場でした。そのチップ工場でペレット製造をするようになったかは、28年前まではチップにする丸太の木の皮はお金を掛けて燃やして処理をしていたのですが、オイルショックの時に燃料に出来ないかと考え、アメリカから牧草を持ってきてペレットにした事がきっかけになりました。
(ペレットの素になる木の皮の山)(暑さの為に、バスの中でのレクチャー)

その時に、ペレットボイラーを設置した方に、細々と供給をしてきたのですが、京都議定書以降、脚光を浴び始めました。現在、1時間に1トン、年間1600トンを生産し、キロ30円で卸していますが、ペレットの価格の問題があります。ペレットボイラーとして直接取引している所には、キロ28円で、商売としては採算に合わず、ペレットストーブに使用する一般には流通して行く間に、キロ40円から100円で販売されているそうです。やはり、ペレット先進地でも、未だ流通して行く段階での販売値段の変動はあり、ペレットを安い値段で多くの場所で供給するシステムは確立されてはおらず、一般家庭に置いてのペレットストーブも普及を難しくしているのかもしれません。また、もう一つの問題点としては、この施設に置いてのペレットは、間伐材の処理としてではなく、チップの材料にする為の皮の処理であり、9割以上が他から買ってきた物で製造されていることでした。
(木質を固める機械)(出来上がったペレット)

説明の中でも、あくまでも木の皮の処理で出来た産物であり、ペレットについては材料を仕入れてまで新たに作って儲かる商売ではないとしていました。間伐材の処理と言う観点で行政からの資金面の支援や森林組合等との連携の元での材料供給が連携しなければならなく、その他にも流通形態等多くの課題はある事が確認できました。
今後寒冷地で無い富士市では、更に一般家庭では普及しにくい事は考えられますので、まず温室栽培をする農業や子どもの国等の公共施設への導入を図る事を前提にした上で供給先をしっかり確立できなければペレット製造工場の出現は難しいのかもしれません。
ちなみに、県内では、天竜地域でペレットを重油に変わる新しいエネルギーとして、温室メロン農家への安定供給を進める為に、地元製材業者から排出される木屑からペレット製造をする天竜木質バイオマス事業組合が設立されています。

間伐利用としてのペレット製造は、政府が提唱するCo2の25%削減がどこまで本気かにより変わってくるとは思っています。

*2009年3月5日に「間伐材の有効利用としてのペレットストーブ」としてブログ掲載しています

カモメが飛んでくる日。

実は岩手の視察研修最終日、視察終了後の帰る前に、日本三景の松島に寄ってきました。
その際に松島から塩釜までの船で移動した際、思わぬ光景がありました。

松島は、日本三景と呼ばれるだけあって濃緑色の海に白い岩肌と松の緑、まるで盆景そのままの風光です。おだやかな松島湾内に浮かぶ島の数は、俗に808島といわれますが、実際は260余島だそうです。

さまざまな景観を見せる島々の間を巡りながら潮風に吹かれ、水平線のはるか大海原を楽しみながら沢山のカモメを見る事が出来ます。
また、ベイクルーズでカモメと共に今まで体験した事が無いような事に遭遇しました。

船に乗って驚いたのですが、カモメの多い事、多い事、船の中ではカモメの餌が売っています。餌と言ってもかっぱえびせんなんですが、カモメも慣れているようで、船が出ると餌をくれる事を分かっているのか近くに集まってきます。餌のかっぱえびせんをあげるとカモメが一斉に寄ってきます。
先輩議員の川窪さんは手にかっぱえびせんを乗せ、カモメに餌をやっていますが、私は鳥自体があまり好きではないので、手に餌を乗せ、やる事はできません。カモメに向かって餌を投げ与えるのですが、顔の近くまで寄ってくるので結構怖いです。まさに、カモメが飛んでくる日でした。

また、小さな島にはカモメが沢山います。
道理でこの地方での、銘菓に「カモメの玉子」があるのは頷けました。

松島から塩釜まで多くのカモメを見たのですが、
「カモメが飛んだ カモメが飛んだ・・・・・」
と渡辺真知子さんの「カモメが飛んだ日」を口ずさみながら
「カモメのジョナサン」
「私はカモメ」
はどんな話なのか思い出していました。

松島の風景も綺麗ですが、カモメも見る価値があります。
(でも私は鳥は目をつつかれそうで苦手です)

遠野式「循環型社会」とは

遠野物語で有名な岩手県遠野市に、遠野地域木材総合供給モデル基地「協同組合 森林の国遠野・協同機構」を視察してきました。

遠野市は岩手県東部にある北上山系の中東部に位置し、人口31,224人、高齢化率32,9%です。
岩手三山を始めとする山々に囲まれた標高250メートルから300メートルの盆地にあり、市の面積は82,562haに対し森林は68,581haと森林率83,1%になります。

その森林のまち遠野市に置いて、26,5ヘクタールの敷地に原木や製材品に付加価値をつけ地域の林業を活性化させようと地域内の川上から川下までの木材関連産業を有機的に結合させた(協)森林のくに遠野・共同機構として、10の施設を団地に集結させた遠野式・循環林業システムを構築させています。

このシステムができた背景には、県内有数の林業地帯ではあるものの、林業の衰退が進み、人の手が入らなくなった山林は荒れ始め、地域経済を始め自然環境にも影響を与えるようになってきた中で、遠野独自の林業の活性化を図る一大プロジェクトとして進められています。
今回視察では、概要のレクチャーを受けた後、10の施設の内、次の3つの施設視察をしました。

1、原木を注文に応じて角材、板等に加工する「(協)リッチヒル遠野」。
2、集成加工により木材の可能性をひろげる「(協)遠野グルーラム」。
3、遠野の風土から生まれた民芸家具を始めとする「北上山地家具製作(協)」。
どの施設のおいても興味深い物がありましたが、特に集成材(グルーラム)の利用は富士市では利活用はされていませんが、建築部材として利用しにくいものの利用範囲の可能性と言う点から大変興味深いものでした。(集成材についてはメリット・デメリットを含め、改めてじっくり報告します)

どの施設にしても、北国と言う事もあってか、暑さ対策はなされていなく、レクチャーしてくれた部屋にはエアコンも無く、また集成材で作られており、寒さには強いのでしょうが集成材の長所の高気密と言う点では閉め切った部屋のレクチャーは、まるでサウナに入っているような状況で、説明を聴きながらも汗が噴き出てきます。
しかしながら、汗を流しながらも大変勉強になりました。

遠野式「循環型社会」の象徴として「遠野地域木材総合供給モデル基地」であり、その実現へ向けてのシステムの一部を見たのですが、森林の国遠野においては、循環型社会は「森」に秘められており、その循環を巡らせる一翼としての使命が託されているものを感じました。

どこに行っても暑い!

 視察で東北の岩手県の遠野市と葛巻町に行ってきました。
少なくても富士市より涼しい事を期待していたのですが、3日間30度を超す暑さは、視察をしながらも、汗が噴き出てきており、ぐったりです。

日本全国どこに行っても暑い日が続いていたようです。
岐阜県の多治見市では39,4度、県内の佐久間市でも37,4度の連日の猛暑日が続き、北海道を含む47都道府県で30度以上の真夏日を記録しているそうです。日本全国暑いと言う事は分かったのですが、東北の方は過し易いと誤解していた為に、余計暑さを感じました。
今年は、7月は引き続き猛暑が続き、8月に入っても暑さは続く見込みであり、9月以降も、全国的に高温傾向は続くとされています。暑さが続くと、気象現象から、大きな台風が予想される為に、水害等気をつけなければならない年でもあると感じています。
3日間の視察から帰ってきたのですが、暑さと移動の疲れと共に、エアコンの入った施設やバスに出たり入ったりして、体の調子を悪くしてしまい、咳が出始めてきてしまいました。
明日から、地域のふるさと祭り、富士祭りが控えている為に、視察報告は後日にさせて貰い、ゆっくりと休養を取りたいと思っています。
まずは、視察から無事帰ってきた事を報告致しますが、富士市もムッとした暑さがあり、疲れが増しました。

3日間岩手へ視察中!

梅雨が明けたと思ったら、猛暑が続き、寝苦しく、エアコンをつけたり、扇風機を回したり体の調子がおかしくなりそうですが、21日から23日までの3日間須津山・内山財産委員会の合同視察研修に岩手県に行ってきます。
岩手は静岡に比べて涼しいのでしょうか?

今回の視察内容としては

① 岩手県遠野市—遠野地域木材総合供給基地について
木材関連産業を有機的に結合し、施設を団地に集結させた遠野式、循環型林産業のシステム体制を視察
② 岩手県葛巻町—「北緯40度 ミルクとワインとクリ−ンエネルギ−のまち」について
新エネルギーマップの木質バイオマスガス化発電木質ペレット等の新エネルギー施設を視察
の2点ですが
今回の視察ではめったに行く事が出来ない葛巻は風力発電(風車15基)・太陽光発電(例:葛巻中学校 – 電力自給率100%以上)・バイオマス発電(バイオガス)などの新エネルギー発電で、180%以上の電力自給率を誇っていますので、楽しみにしています。また、間伐材の有効利用としての1つとして木質ペレット製造工場やペレットボイラーやペレットストーブがどの様に活用されているのかしっかり見てこようと思います。
3日間留守にしますが、委員の皆様と一緒に有意義に勉強をしてきたいと思いますが、視察報告は後日します。
富士市より過し易い事を願いつつ、3日間留守にします。

いってきま〜す。

浮島が原自然公園・浮島トンボ公園行政視察

チャレンジ改革7の行政視察がありましたが、今回は浮島ヶ原自然公園及び浮島釣り場公園でした。私は、この場所に一番近くに住む議員でもあり、議員に成ってから議会でも何度か取り上げている事柄でもあります。

浮島ヶ原自然公園に関しては、4月5日より全面供用開始され、2カ月間で6000人の利用者があった事が報道されており、今議会でも、先輩議員から、開園後の問題点が指摘され、自然公園としての維持運営管理としての体制強化も求められました。

私も開園後、以前にもブログで書きましたが、ゴールデンウイークに子供達やガールスカウトの研修で訪れた時に、自然観察会の中山先生や山田先生から、アシやセイタカアワダチソウの処理の事、植物の植栽場所の拡充、井戸の増設等を始め、開園した後、これで終わりと言うのでは、更なる改修や改善を進めていく第2期工事計画を進めて頂きたいと要望されていました。その事についても、議会で触れられていましたが、今回改めて、チャレンジ改革7の仲間が、現場を見て中山先生や山田先生の要望を聞く機会があった事は、より多くの議員が問題意識を持って頂くいい機会でもあったと思います。また、初めてこの公園に来たと言う議員もおり、このような施設が富士市にあると今更ながら驚いていました。

改めて公園概要を説明しますと
整備目的は
浮島が原固有の貴重な湿性植物や復元を中心に昆虫や小動物等の生息環境や昔ながらのアシ原の広がる自然風景を併せて保全しこの貴重な自然を後世に継承しながら市民が身近に自然と親しみ、自然を学び、自然愛護の意識を高める場所を提供する事です。
面積:4.2ヘクタール
総事業費:15億円
全面供用開始:平成22年4月5日

議会での答弁では、来訪者により充実したサービスを提供する為に、自然ガイドを常駐する事も含め、管理塔にビジターセンター的機能持たせる事も有効であり、今後運営委員会の設立も検討していくとしていました。
 でも、前に来た時より、木道周辺がきれいになっており、絶滅貴種のナヨナヨワスレナグサ、クサレダマ、ヒメハッカ、ハンゲショウ等が良く見る事が出来ました。梅雨のシーズンですが季節的には、まだ様々な植物が鑑賞できます。
 浮島ヶ原自然公園の後、浮島工業団地に隣接している、珍しいトンボの生息地としての指定された浮島沼トンボ公園に行きましたが、ここでしか見られないチョウトンボが多く飛び交っている風景が見らました。
希少な動植物が生息するこの地点では、面として捉えた中で、浮島ヶ原一体の沼川や大棚の滝がある須津川渓谷を含めた中で、観光施策としてのウオーキングコースを設定したりする取り組みあるようですので、ぜひとも多くの方が訪れる場所としての、東部地域に光を当てて頂き、その他の諸問題の解決に繋げていければ思っています。

療護施設「くぬぎの里」視察

6月15日より、6月議会が開催されますが、議会開催前であっても私の会派では定期的に市内の施設視察を行っています。

今回は市内養護施設6箇所を2班に分けて、3箇所づつ視察をしましたが、私の班は、比奈にある障害者就労施設「ひめな」大淵の児童養護施設「岩倉学園」大淵の身体障害者療護施設「くぬぎの里」でした。
一緒に行った同僚議員のK氏から、「ひめなの事を書くから」と言われていましたので、ひめなは後回しにして、私は、まず「くぬぎの里」について報告します。

大淵にある、くぬぎの里は身体障害者福祉法に基づいて平成7年に設立された重度の身体障害者の援助と保護及び生活の安定をモットーとした施設です。また、利用者各自にみあった運動訓練等による生活能力の回復や機能低下の予防を図る事はもとより各種クラブリクレーション等を通じて楽しく明るい充実した生活の場として利用されています。

(オール2人部屋) (2,5mと広い廊下) (トイレ、出入り口すべてバリアフリー)

指定身体障害者療護施設「くぬぎの里」定員50名が主な施設ですが、その他にも、指定身体者障害者短期入所事業「ショートステイくぬぎの里」定員4名、指定身体障害者デイサービス事業「デイサービスセンターくぬぎの里」定員15名、身体障害者生活支援センター「くぬぎの里」があります。
施設利用者は、年間18,197人年間利用率は99,7%と非常に高い利用がされています。
くぬぎの里の入居者状況としては、
富士市19名、沼津市14名、富士宮市5名、御殿場市3名、伊豆の国2名伊豆市2名その他地域を合わせて50名。男性31名、女性19名平均年齢は、58,3歳
介護度3から6までおり、障害等級も1級から3級まで障害名も機能障害、脳性麻痺、脳血管、リウマチ・パーキンソン、脊髄障害と様々です。
平均入居年数はおおよそ10年、待機人数25〜30名、職員数は看護師3名を含む44名
この施設の運営の難しさでは、入居者の年齢の幅、障害のレベルに差があり、対応が其々に違っており、身の上相談までしなければならないなど経験の無い職員では対応しきれない事もしばしばあるとの事でした。施設長も、今までにも浮気での立会やサラ金と交渉等仕事以外の対応もしている事には驚きました。
(居酒屋施設)  (アニマルセラピードッグ) (娯楽及び機能回復用スロット)

  

また、問題点として、政権が代わり、障害者自立支援法が廃案に成り、新しい制度に成った時、どの様な流れに成るのか不安であり、早めの情報が欲しいとの要望がありました。
今まで健康な状態で会った人が、突然の事故等にあい、重度の障害を持ち、回復が見込まれない状況に成ってしまい、病院にはいられなくなった時、当然家族で面倒を見るに越した事はありませんが、家族での負担を考えると対応しきれない中では、障害を持った人にとっても、障害者を持った家族にも必要な施設ではあると感じました。(複雑な思いはありますが、考えさせられました)
今回、3箇所の施設を視察したのですが、其々に違った目的の施設であり、大変に勉強に成りました。その他の施設はまたの機会に報告します

新東名・火入れ式

平成24年供用開始に向けて着々と工事が進む新東名において、富士管内の最終段階の舗装工事に必要なアスファルトプラントの火入れ式が行われ、私も多くの関係者に混ざり、第2東名対策特別委員として来年8月まで工事の安全と早期完工を祈願をしてきました。

富士東舗装工事として富士市と沼津の境である船津区間までの延長14キロを着手し始めますが、厚さ28センチの鉄筋コンクリートを打った上に4センチのアスファルトコンクリートを舗装敷設します。火入れしたプラントは環境型プラントで低燃費低騒音バーナーを使用、密閉型装置や粉じんカバーが設置、中和消臭機設置による臭気対応等の環境に配慮したプラントでもありました。
(会場でのモニターにより、火入れした瞬間が映し出されました)

市長挨拶でも、工事着手から16年経過してきているが、地域協力もあり供用開始まで順調に推移してきており、渋滞解消はもとより、災害時の緊急輸送路としての利活用も期待されている事と引き続きアクセス道路の整備も並行して進めていく事を述べました。
新たな交通ネットワークとしての新東名開通に向け、着実に進む中で、供用開始されれば、工業都市としてもですが、富士地域においては、地理的な利便性を活かした物流拠点としての役割を担える点からも経済活性化の大きく寄与できる事を期待出来る事だと思っています。
(先輩議員とプラントの前で記念撮影)

2日の午前中の神事でもあり、ちょっと不謹慎ではありますが、神事の最中に携帯メールに「首相辞意表明」と流れ、突然の出来事に驚くと共に政治はどうなるのか気になりながらの式典神事の参加でもありました。

「中央即応集団」って何?


富嶽自衛隊交流会の総会が開催されたのですが、あいにく知人の葬儀と重なり、総会終了後の記念講演の途中からの出席となってしまいました。講演内容は駒門駐屯地司令・一等陸佐 秋葉瑞穂氏による「ハイチ地震における陸上自衛隊の対応」で興味深いものでしたが、自衛隊への知識不足である事と途中からの入場でしたので、話の中に出てきていた、「中央即応集団」が分かりませんでした。

でも「中央即応集団って言われて分かりますか?」

中央即応集団は、陸上自衛隊における、防衛大臣直轄の機動運用専門部隊であり、日本の新防衛大綱に基づき、2007年3月28日に創設されたものです。
有事や災害に際して迅速に行動・対処する為の部隊として機動運用部隊や専門部隊を一元的に管理・運用する事を目的とし、国際平和協力活動に関する研究及び教育訓練(国際活動教育隊)および指揮を行う為に新設されました。国内展開時には、増援・緊急対応部隊として機能し、国外展開部隊に対しては指揮機構の役割も有します。創設時の人員は約3,200名、2008年3月末の3個部隊発足により現在の人員は約4,200名となっています。
(講演終了後に秋葉指令と)

秋葉指令はその中央即応集団の国際活動教育隊長を務めている為に、ハイチ地震に対してこの中央即応集団が創設された事が、迅速な対応が出来ている事に繋がっている事を説明してくれていたのです。実際、カンボジアでのPKO活動においては日本の対応は、7か月以上要した事に対し、ハイチ地震では発生後13日と言う期間で派遣されています。なお、この13日にしても政府決定が早ければ更に短縮できたという事でした。今までの災害を含め有事に際して、外国に比べ対応が悪い印象でありましたが、日本の対応の遅さを「中央即応集団」が解消する為にあるのが理解できました。
(懇親会での挨拶)

前政権下で創設された「中央即応集団」について、言葉すら知らなかったのですが、災害や有事ではスピードが求められています。しっかりと教育を受けた的確な処理ができる能力をもった自衛隊が災害や有事で対応が迅速になされると言う事を進めていてくれていたと言う事は前政権の評価できる事だと講演を聞きながら感心しました。

絶滅危惧種を守るには!

2月議会においても生物多様性と関連した中で一般質問をした、4月5日にオープンしている浮島ヶ原自然公園がどの様になっているのか気にはなっていたのですが、連休も明け、一段落が着いた頃であると思い、ガールスカウトの皆さんと一緒に自然観察会の山田先生のガイドの下で自然観察を堪能してきました。

(白い花のサワトラノオ)(ノウルシ)

季節的に梅雨になる前のまだ葦が高くならない状態でよく植物が観察できるいい時期であり、全国的に珍しいとされる絶滅危惧種であるサワトラノオやヒキノカサ、ノウルシナヨナヨワスレナグサ等が見る事ができます。

山田先生の話は、おもしろく、草笛を作り鳴らしたりして自然観察の楽しみ方が良く分かります。浮島ヶ原自然公園では土、日には自然観察会のメンバーが当番でガイドをしてくれているので訪れる人達には大変ありがたい事ですが、平日もこのようなガイドがいてくれるといいのですが・・・(予算の関係で今の所、まだ平日にはガイドはいません)
(抜き取ったセイタカアワダチソウの根)(木道に除去されたセイタカアワダチソウ)

観察をしながら、山田先生から、絶滅危惧種の植物の繁殖を促していく為には、外来種で群衆し始めているセイタカアワダチソウの除去をしなければいけませんが、簡単には出来ない為に、訪れた人達によって除去をして頂きたいとお願いをされました。取りあえず、観察をしながら、木道脇のセイタカアワダチソウを除去しましたが、とても抜ききれません。
ただ、説明にもありましたが、厄介な事に抜いても、抜いても、その後直ぐに地下部から新しい個体を再生させてくるために、何度も抜き取らなければならない為に大変な労力がかかります。除去の良い方法としては、地上部がある程度生育した後であれば、移行タイプの茎葉処理剤をタイミングよく適量処理すれば地下部まで枯らせるのでほぼ根絶することもできるそうです。見る、育てる、保護すると言う自然公園の管理と言うのは手が掛かり、多くの人の労力無くして成り立ちません。
観察会を通じて、セイタカアワダチソウの除去もそうですが、多くの人がただ訪れるだけではなく、よりよい状況の維持の為に自然観察会の説明を受けた中で出来る事をしなければならない必要性を感じました。
(中山先生も説明してくれます)

でも、季節的には非常にいい時期です。一度、浮島ヶ原自然公園に訪れてみてください。

「100聞は1見にしかず」、視察を終えて

行く前から桜もまだ咲いていない位寒いと脅かされていたのですが、予想通り北海道はこちらに比べ大分寒かったです。視察を終え、土曜の夜に戻ってきましたが、気温差が10度以上と体がおかしくなりそうです。

現在、札幌駅前は、地下通路工事が行われており、それに伴い地上部の姿も大きく変わろうとしています。歩道は広がり、逆に車線が3車線から2車線に削られていますが、この事は自動車優先では無い、人が安全でそして快適に歩ける都心づくりに舵を切ったようです。また、地下通路の開通は2011年で札幌駅とJRタワーは大通りエリアと地下で直結され天候や信号に左右されず歩行者の自由な行き来が可能になります。
視察については、連休後の3日間であり疲れましたが、1日目は190万人の大都市でもある札幌での行政視察として市役所での市民自治の推進として、まちづくりセンターの地域自主運営化の取組みのヒアリング後、実際にその取り組みを行っている元町まちづくり協議会へ出かけ現場視察をしながら、運営者の島田会長他職員の生の声を聞く事ができました。
2日目以降は場所を移し、夕張市において、ちょうど私が議員になる平成19年だったと思いますが、市としては初めての財政再建団体の指定を受けました。この事は、夕張メロンでも有名な市としての知名度もあり大きな衝撃が全国にもたらされました。炭鉱の町として栄華を極め、国のエネルギー施策の変換と共に衰退し、「炭鉱から観光へ」と大幅な転換を行いましたが、箱モノ行政のつけが大きな負担となり、財政破綻に陥りました。今、夕張市は今後17年かけて毎年20億の借金を返しながら国の管理で財政の立て直しを図って行きます。破綻に至るまでの経緯や今の残された施設を始めとする生々しい現状を把握させて貰いましたが、炭鉱の町と言う特異な市での出来事と片づけるのではなく、富士市においても今後、産業都市として構造変化が求められている状況下の中で、行財政のチェック機関としての議員の役割の重要性の再確認が出来、有意義な視察でもありました。まさしく「100聞は1見にしかず」です。
視察報告は詳細に致しますので、まずは無事帰ってきた中での、ご報告までを・・・・

連休明けですが視察中!

ゴールデンウイークもあっという間に過ぎました。
連休明けですが視察中です。
新年度になり、視察計画が立てられていたのですが、日程の調整がつかず決まりませんでした。多くの予定を考えた上で、急遽2週間前に、連休明けの6日〜8日に決まりました。
視察予定は次の通りです。

5月6日 
*札幌市役所(札幌市市民自治推進課)
①まちづくりセンター自主運営化について
②まちづくりセンター自主運営の現場視察
5月7日
*夕張市役所
①財政破綻と再生に向けての現状について
5月8日
*夕張市
①財政破綻に陥った要因の施設及び破綻後に進出した施設・施策及び再生に向けた最近の現状の現場視察

忙しい中での視察ですので実のあるものにしたいです。3日間いませんので悪しからず。
視察報告は後日します。

介護老人福祉施設視察中!

私の所属する会派(市民クラブ11名)で、市内にある介護老人ホーム(特別養護施設)の現状を把握する為に、2班に分かれて視察を行い始めました。

(ヴィラージュ富士)    (天間荘)    (丘ホーム)

第1回目に行った私の班の視察先は、ヴィラージュ富士・天間荘・丘ホームの3箇所で、もう1班は、加島の郷・岩本園・シャローム富士川の3箇所です。
第2回目が、4月23日に行われますが、私の班が、みぎわ園・楽寿園・明和園でもう1班が、すどの杜・なかざと・鑑石園です。2回の視察研修を行い会派で12箇所視察する予定になっています。
介護老人福祉施設には、今まで議員が個人的に、一般質問等を行う時にヒアリングに行く事はあったと思いますが、会派での大々的に視察を行っている事は聞いた事がありません。会派として、現場に行き、視察をしながら従事している方々と意見交換をした後、施設見学をし、報告書をまとめた上で、会派に持ち寄り、より具体的な問題や課題を探る事を目的としています。
本年度の会派の視察計画の1つとして、遠くへ行かずとも近くで見る所はあるとした中での新たな試みです。
私の近くの特養のすどの杜は、何度もお邪魔していましたが、他の施設に関しては、行った事がありませんでしたのでいい機会でもありました。待機状態や職員の労働体系等を細かく聞く事ができ、また、先日は有料老人ホームの視察をしましたが、金額やサービス、施設の充実度等の比較ができ大変勉強になりました。
個々の視察先は、報告書を提出しなければなりませんので、そちらで詳しく書きます。
改めて思うのですが身近での勉強(視察)は大切なことです。

ウォーターイルミネーション

お台場海岸の煌く夜景やレインボーブリッジを背景にして、色彩豊かな水のイルミネーションが見る事が出来るお台場ウォーターイルミネーションが3月20日より4月11日まで、18時30分から21時30分まで、1時間おきに20分間、お台場臨海公園において見る事ができると聞き、4月1日の夜、東京に行ったついでにまちづくりの参考にと最終の21時30分からのイルミネーションショーを見学しました。

ウォーターイルミネーションはレインボーブリッジを背景に、大型ポンプで吸い込んだ海水を特殊ノズルで噴出し、高さ23m×幅60mの水幕のスクリーンに、幻想的かつ立体的な「地球」や「イルカ」「クジラ」「ジンベイザメ」などの海の生き物の映像が映し出されます。レーザー光線で彩られた、高さ最大50mの大噴水を含め、計25品の噴水の中で描き出された等身大に近いクジラやジンベイザメは、まるで東京湾に出没し、音楽に合わせて踊りだしたように見えます
このイベントは誰でもが気軽に見る事ができる為に、平日ではあるもののお台場で食事や買い物を済ませた人達が、スクリーンができる海上の真正面の臨海公園の良い場所に、多くの人達が集まってきていました。
でも、圧倒的に多いのは若いカップルですが・・・

しかしながら、残念な事に、雨は降ってはいないもののあいにくの強風の為に、水爆でできるスクリーンが風速20メートルにも及ぶ強風に流され本来ならきれいに映し出される映像が判断しにくい状況でもありました。(花火もそうですが、天候に左右されるイベントでもあります)
でも、レーザーによる光の演出は、背景にあるレインボーブリッジと重なりあい、幻想的な雰囲気は、お花見シーズンではあるものの、桜とは違うスポットとして、話題にはなると思っています。一度、見に行く価値はあると思います。
富士市の田子の浦港でも、水爆のスクリーンをつくり、イルミネーションによる夜でも見れる富士山を演出するような仕掛けが出来れば観光の目玉になるような気がしますが、多くの人が集まるお台場だから出来ることであり、富士市では簡単にはできない事なのかもしれませんが・・・・

有料老人ホーム(ザ・サンシャイン富士)とは?

老人ホームとは、一般的に高齢者が入居する施設を指しますが、日本の法律上、これに該当するものは、有料老人ホームと老人福祉施設としての特別養護老人ホームがあります。有料老人ホームと特別養護老人ホームでは何が違うのかと言うと、特別養護老人ホームは公的機関、有料老人ホームは民間企業です。

また、特別養護老人ホームが重度の障害をもつ65歳以上の高齢者のみを対象としているのに対し、有料老人ホームでは誰でも入居可能です。特別養護老人ホームの方針は全国一律で、変更することが出来ません。追加料金などを徴収することは許されません。しかし、有料老人ホームであれば、食事内容を変えたりして、その分請求を出すことも可能です。特別老人ホームの費用は月3万円ぐらいですが、有料老人ホームは入居支度金その他様々な費用がかかります。
富士市には富士市立養護老人ホーム駿河荘や特養があります。しかしながら、高齢化社会の中では、費用負担の少ない福祉施設の特別養護老人ホームには簡単には入れない状況でもあります。

そのような実情を踏まえて、民間経営で進められている有料老人ホームはどの様になっていて、どのようなサービスが受けられるのか、富士市役所近くの株式会社ツクイさんが経営する介護付き有料老人ホームのザ・サンシャイン富士を視察してきました。
施設的には、入り口のエントランスも広く、全室完全個室で約11畳の部屋には電動リクライニングベッド・テレビ・応接セット・収納家具・ウォシュレット付きトイレ・コールボタン等が標準装備されておりシティホテルのような感じです。24時間介護職員が配置、及び看護職員、医療機関との連携もされており緊急時にも対応できるようになっています。
(説明と案内をしてくれた中村施設長)

施設やサービスが充実していて、快適に過ごせるのなら入居したくなるのでしょうが、でも気になる事はやっぱりお金の事だと思います。利用料金は24時間介護対応で1日3食の食事、電気代、水道代を含んだ料金で月払い方式では、月額229,500円。入居一時金を入れる事により毎月の支払が安くなるプランもあります。その他には介護保険適用施設の為に介護度に合わせた毎月の介護サービス自己負担金を支払わなければなりませんので、やはりお金は掛かります。かりに年金生活者でしたら、厚生年金による最高額を貰っているような方でないと入居は難しいのかなと感じました。今の利用者は市内の方が9割でありますが、富士山が見られる事により東京や京都からの入居者もいるそうです。有料老人ホームを選ぶ基準は、サービス力、金額、企業力だそうです。ザ・サンシャイン富士には部屋数が100室ありますが、現在はおよそ7割が埋まってはいるものの、十分に空き室があり、現段階では入所困難な特養と違い、直ぐに入れるという事が大きな魅力です。(外出やお酒を飲む事も許されていました)
家族に面倒をかけられない方、家族が面倒を見れない方、家族のいない方等其々の事情のある中では、終の住家としての人生設計として、最後の大きな買い物ではあるもののお金を準備した中で必要に迫られた時には選択肢の一つとして考えられる事なのかなと思いました。

静岡がん会議2009

「静岡がん会議2009」が「静岡県のがん医療の現状〜地域医療を守る為に〜」をテーマに、県と県立がんセンターが主催で開催されましたが、県のがん医療の現状がテーマであるものの私にとっては地域医療の課題を探る点において良い勉強ができました。

がん会議についての説明の後開催趣旨としては、がん対策推進計画策定後、2年が経過した静岡県のがん対策の現状を概観した上で、一方で地域医療に暗い影を落とす、医師、看護師不足に端を発した地域基幹病院の診療機能、経営状況の悪化は医療関係者、住民、行政、の連携による解決の向けての努力が必要な喫緊の課題である為に、地域医療の崩壊を防ぐ為に実態の把握に努め素直な意見交換を行い将来の解決の一歩としたいとがんセンターの山口総長からの説明がありました。プログラムとしては、
基調講演1「静岡県によるがん対策〜これまでの取組み現状と今後の課題等」
竹内浩視(県厚生部医療健康局疾病対策室長)

基調講演2「がん診療連携拠点病院の現状」
山口建(県立静岡がんセンター総長)

基調講演3「地域医療を守る…地方の時代の医療改革」
西田在賢(県立大学大学院経営情報学研究所教授)

パネルディスカション「静岡県の地域医療を考える」
パネラー 野見山静岡医療センター院長 木村泰三富士宮市立病院長 青木一雄沼津医師会長 雑賀県東部保健所長、西原牧之原市長 鶴田憲一厚生労働省関東信越厚生局長
コーディネーター
山口建

17時までの内容の濃い話が聞けました。1つ1つが興味深い話でしたので、おいおい掲載していきたいとは思いますが、今回この会議に出て、医療については地域が必死になって取り組まなければならないシリアスな状況下では新たな地域連携が求められている中で実際はコーディネーター役がいない為に取れていない実情や目の前に倒れている患者をどのように救うかを考えなければいけないのにそれができなくなるかもしれないという現実がある事等考えさせられ事が多くありました。締めくくりには、自治体で医療を考える時代ではなく、周辺自治体での連携による地域医療の質を高めなければいけないとされていましたが、その意味でも富士医療圏の大きな課題と問題点について自分なりに理解出来ました。

今回の会議については、場所も長泉のがんセンターであり、多くのイベントと重なっていた為に悩みましたが、参加してみて得るものも多く、本当に有意義な1日でもありました。